つぎに月島における労働者の疾病、死因、一般衛生状態、身体、栄養、住居に関する調査等『月島調査』第3編「月島に於ける労働者の状態」から、当時の賃労働者の生活環境、健康状態などにっいて概略を示しておきます。
明治42(1909)年から大正7(1918)年における月島住民の死亡原因は、第1に伝染病及び全身病で41.65%を占め、ついで消化器の疾病で14.3%となっています。
第3位は呼吸器の疾患で12.96%、第4位は神経系の疾患で11.81%、です。
第5位以降は5%以下で奇形及び幼年、泌尿器及び生産器の疾患と続き、老年による死亡は2.29%と少なく第7位に位置しています。
・・・これは、月島住民の約半数が労働者で、かれらの平均年齢は20~50歳であり、かれらが全労働者の70%以上を占めているという年齢構造によるためでしょう。
死亡原因の筆頭が伝染病で4割強であったことは、肺結核の猛威を物語るものです。
『月島調査』においても、肺結核が20.7%(病死者実数4、473人中926人)と最高位にあります。